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生誕100年 [映画]

お昼休み 住宅街にあかずの間というカフェを発見
普通の家の2階のようですが入るのには躊躇しました
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この周辺には珈琲館もあります
ここは昔からある喫茶店ですね
珈琲の香りが漂う憩いの場です
IMGP3754.JPG

美味しい珈琲を飲みながら読書なんかもいいでしょう

ところで
太宰治生誕100年そして松本清張も100年だそうです。
先日、三鷹で行われている太宰治の写真展に行ってきました。
太宰は39才で亡くなっていますが晩年の写真をみると
とてもおじさんっぽいです 悪くいえば老けて見えますね
10代の頃にすでに同棲、心中未遂と波瀾万丈でした。
三鷹の玉川上水べりにマントを羽織って立つ彼の写真は
長身で痩せているせいかまるで幽霊のように見えます。
当時の流行作家 とても疲れているみたい。
死の影がいつも彼を覆っているのに彼は作品を次々と発表していました。
今なお若者の心を、いえ、私たち熟年の心をもとらえて離さないですね。
若い頃は彼の生き方に興味があり、今はその素直で正直な文体に再び
惹かれます。

また松本清張はミステリーとしての小説だけでなく社会性 普遍性の
ある社会小説を多く描いています。
ゼロの焦点も何度か映画化されています。
今回 広末涼子、中谷美紀 木村多江など演技派女優を採用して
封切られていますが初日に観に行きました。
列車の臨場感が人間ドラマをいっそう盛りたてていて迫力がありました
能登の海や木村多江の赤いコートが印象的でした。 
はまり役でしたね。

100年 太宰治と松本清張は同年齢
同じ時代を生きていた2人
太宰作品のヴィヨンの妻も上映されていますね。
作品は時代の影響も受けており戦後の混乱が作品の背景に見受けられます。
そんな中で普遍性もあるところが2人の作品に共通していますね。
今でも愛読される証でしょう。


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extraway

そうだったんだ、というところですね。おんなじ、年。
でも、背景がぜんぜん違う。興味深いところです、改めて。
by extraway (2009-12-04 21:15) 

saya

カワイイ看板ですね!
これは惹かれますね(^-^)

太宰治の『人間失格』
中学生のときだったかなぁ・・・読みました。
重たいし、難しい内容なんだけど
なぜかすんなり読めたんですよね。

いま、またちょっとブームのようになってますね。
すごく長く読まれてるってことですねぇ。
そう考えると、すごいですよね!
by saya (2009-12-04 22:12) 

qooo

素敵なカフェですね〜。これは、ふらりと入ってしまいそう。
太宰と松本清張は、同世代なんですか〜。
実は松本清張さんの本を、読んだ事が無いのです。
ますます、興味がわいてきました。
ちょっと、比較して見たいなあ。
by qooo (2009-12-05 09:08) 

sakamono

この看板に惹かれますね。民家のような中の見えないお店は、入るのに
勇気が要ります。カフェでゆっくり読書。そんな午後を過ごすのもたまには
良いかな。太宰治ってもっとずっと昔の人のようなイメージがありました。
意外と最近の人なのですよね。
by sakamono (2009-12-05 15:37) 

きよたん

extrawayさん

いろいろな文学はありますが
芸術はどうしても時代の影響を受けますね
そんな中で今でもなお、共感を与える作品
はこれからも読まれます
世代 時代を超えて

sayaさん

あかずの間というのでちょっと興味を
抱いたのですが、ネットで調べたら名前とは
違い子供を遊ばせることができるようなかわいらしい
喫茶店のようです
太宰 短編など読み返したいと考えています
読みやすいですよね

qoooさん

松本清張 過去にこだわる人がたくさん登場しますね
自分の過去は消したいと思ってもどうしても消すことが
できません 心の中からは消えるはずのない過去なのに
他人がそれを知っているのはほんとに恥辱的なことなんですね
とらわれるということは悲劇的なことです
成功すればするほど

sakamonoさん

居心地のよい喫茶店は大きな町より小さな町に
見つけることができます
美味しい珈琲を飲みながらつい長居をしたり。
太宰は60年も前に亡くなりましたから
昔ですが 戦後ですね
住んでいた三鷹辺りはほんと田舎だったようですね



by きよたん (2009-12-06 09:34) 

chako

太宰治のように、年を重ねてもピュアな心で生きていくのは苦しいことでしょうね…
きよたんさんのまわりには、とても素敵なカフェがたくさんあるんですね?近年は、純喫茶や画廊喫茶などが極端に少なくなってしまい、とても残念ですね。スタバなどでパソコンや読書をしている人は、何となくただのオシャレでやっているように見えるんですが…。
by chako (2009-12-06 16:10) 

hoshinofune

あかずの間ですか
読書にこもるには良い名前の
カフェですね 太宰と清張
二人が同世代だったなんて
思っていませんでしたからちょっと驚いて
います、太宰はヴィヨンの妻の映画をみたり
小説も読み直したりしてみました、いいですよね
清張は砂の器が一番好きですね 

by hoshinofune (2009-12-06 20:07) 

きよたん

chakoさん

住んでいる街にはあまりないのですが私の
職場は学生街ですのでたまにあります
とはいってもほとんどは飲食店です
学食には行かないのですが毎日退屈しませんよ
by きよたん (2009-12-06 20:42) 

きよたん

hoshinofuneさん

砂の器も人間の業が感じられて切ないですね
なぜか犯人が憎めないんです
小説を読んで映画を見ると違和感を感じることも
ありますが松本清張は映画を観てまた納得できますよね


by きよたん (2009-12-06 20:45) 

タックン

昔の喫茶店は 時間がゆったりと流れていましたね~
何時間も本を読んだり 音楽を聴いたりしたものです。
太宰と清張が同じ同年齢とは思いませんでした。
どちらも 今の時代に生きていたらどんな作品ができていたのでしょうね。
by タックン (2009-12-06 21:46) 

青の風画

退廃的なイメージを太宰に持っています。
かといって作品を多く読んだことはないのですが。
なぜかイメージが先行して勝手に人間像を
創ってしまうのです。
by 青の風画 (2009-12-07 12:04) 

きよたん

タックンさん

ゆったり過ごせる時間が一番贅沢かもしれません
太宰はこの世の中では生きにくいでしょう
清張にはたくさん書けそうなネタばかりありますね

青の風画さん

私もそういうイメージですね
実際にはどういう人だったのか
案外 冗談好きだったかもしれません
「彼は人を喜ばせる?のが誰よりも好きであった」
とかいうフレーズありますよね




by きよたん (2009-12-07 23:06) 

ガマさん

おはようございます
二人とも生誕100年ですかー
太宰はずーっと昔の人のイメージがありますね
松本清張は私の故郷福岡の隣北九州ですから、みじかに感じますね。

by ガマさん (2009-12-11 09:09) 

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