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お地蔵さん [詩]

寒い日が続きます。

歩いていてふと見ているものにも気持ちが投影されていきます。

人間のおごりに天が怒っている
そしてお地蔵さんの目までが悲しく見えてくる

明日が大丈夫なんて誰にも言えない時代だから

でもあきらめないで現実を見つめて行きたいですね
受け身ではなく 行動するときです
それがほんとうの絆だと思うのです

お地蔵さんの詩は燦の同人 舟木さんのものですが
よくわかる詩でしたので合評に出たものをそのまま紹介します。

IMGP2777.JPG

「夏の暮れ」

石段を上がり
林の中の山道に入っていく
時おり
黄色くなった葉が舞い降りてくる
樹の下にぽつんと一体の
地蔵さま

思わず屈んで合掌すると
地蔵さまは伏せていた目を開けて
わたしを見る
悲しそうな目だ
救えないという目だ

高原の一隅に立っていても
世情が見えているらしい
外からも内からも
崩れてゆく日本のさまが
右手の錫杖をちょっと振って
地蔵さまは再び目を伏せた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お地蔵さんは身近なところにある
日本人にとって心のよりどころのようなものです
道ばたでお地蔵さんに出会うとおもわず手をあわせます



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コメント 10

COLE

お地蔵さん、そう、どこにもあって、
地元の人がきれいに掃除して
花が活けられている
皆を見守っている
そもそも身近な存在なんです
こうやって見ると改めてよさが伝わってきます


by COLE (2012-01-29 20:54) 

iruka

ほっとする親鸞聖人の言葉「川村妙慶 高橋白鷗著」
一度 読んでみてください。
心 落ち着きましたよ。^^
by iruka (2012-01-29 21:34) 

青の風画

今はもうない実家の庭にも
お地蔵さんがありました。
京都では地蔵盆というのが
夏にあります。
日本人の生活に密着していますね。
by 青の風画 (2012-01-29 23:50) 

タックン

お地蔵様はいつ見てもホッとしますね。
すべてを受け入れてくれるような
あの笑みに救われるのかも知れませんね。
by タックン (2012-01-30 21:28) 

hoshinofune

お地蔵様でも救えないという
日本の現実を作者は正直に書いてますね 
悲しそうな目だという箇所が心にしみます
地蔵信仰は庶民の心の拠り所で
そこでも救え無いほど壊れていると
言い切っているのが切ないですね
by hoshinofune (2012-01-31 22:05) 

saya

「崩れてゆく日本のさま」
ちょっと胸が締めつけられてしまいました。
by saya (2012-01-31 23:41) 

ガマさん

こんにちは
お地蔵さんは、身近に感じますね
地元に根付いた信仰ですね、
色々な悩み事を聞いているのでしょうね。
by ガマさん (2012-02-01 11:02) 

sakamono

ウチの近所にも大事に祀られているお地蔵様があります。
表情と、それから丸い頭が良いんですね。
by sakamono (2012-02-01 23:38) 

きよたん

COLEさん
お地蔵さんは私の家の近くにもあります
旧青梅街道があるからでしょうか
いつも花が絶えないお地蔵さんです

irukaさん

機会があったら読んでみます

青の風画さん

お地蔵さんが庭にあったんですね
毎日見守られている感じがしますね

タックンさん

お地蔵様は柔和で優しいですね
とても癒されます
こんな時代だからこそ

hoshinofuneさん

救えないという目で見ているというのは
がっかりしているということでしょうか
あきれているというか
見る方の心の問題もあります

sayaさん

崩れていかないようにしないといけませんね
日本は何処に行くんだろうと案じますね

ガマさん

ずっと昔からのたくさんの願いごとですね
結構聞いているでしょうね
お地蔵さんは我慢強そう

sakamonoさん

大事に祀られているお地蔵さん
小さいお地蔵さんが多いです
人は帽子をかぶせたり、手袋をさせたりします
自分の分身のようなところもあるんですね


by きよたん (2012-02-04 22:19) 

qooo

おだんご地蔵、名前が可愛らしいですね。
同じ表情なのに、悲しく見えたり笑って見えたり。
現実を受け止め、前に進んでいきたいと思う
力をもらえるような気がします。
by qooo (2012-02-05 06:45) 

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