近づく春の中で [詩]
暖かい日が多くなってきました。
体を動かしたいと思ってジムに行く事にしました
何年も休んでいたので衰えを感じます
昼間行くとそこは元気で背筋のピンとした高齢者の
世界でしたが私よりずっと体が柔らかい
負けてはなるか 私だってと頑張りすぎて筋肉痛になりました。
とほほ
3日坊主にならないよう無理をしないで続けようと思います。
昨年 同人の舟木さんからかつて出した詩集をいただきました。
すばらしい大先輩の詩集の中から比較的短くて心を惹かれた詩を選んで
こちらに紹介いたします
風
風は言葉を沢山もっている
なにかいいことを話しているのだろう
柿の言葉が頷いて
枝ごと上下に揺らいでいる
さらに高いところへ昇って
雲とけんかをしたようだ
雲が足早に逃げて行く
私には小さな便りを置いていった
その人のことはもういいのに
忘れさせてくれない
目覚め
目覚時計が鳴って目覚めた
よく眠っていたのだ
ひとを思っていることも忘れて
心が傷ついていたことも忘れて
屈辱の記憶が覚めてくる
同じだけの思いを私も与えているだろう
言葉を失ったまま
日常はさり気なく過ぎている
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
水たまり
私のなかを
降っては過ぎていった雨
人が避けて通るだけの
さみしい水たまりを残して
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
抱擁
黒を背景にして
光だけで
人の姿勢が写し出されている
赤外線写真なのだ
立ったまま
男と女が抱き合ってくちづけしている
ところらしい
場所も服装も顔立ちもわからない
赤や青い光の部分が混じりながら
おおむね黄色い光が全体の像を示している
男の顔の部分が赤い
女は肩から背中が赤くなっている
色は温度によって違う
高温のところが赤いのである
女が私であったら
どこが赤くなるだろうか
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
他にもたくさん素敵な詩がありました
さりげない描写のなかに自分が描かれ
舟木さんの冷めた孤独がにじんでいます
いつも冷静な舟木さんですが心の中に情熱も
秘めているんですね
だから詩が書けるのでしょう
体を動かしたいと思ってジムに行く事にしました
何年も休んでいたので衰えを感じます
昼間行くとそこは元気で背筋のピンとした高齢者の
世界でしたが私よりずっと体が柔らかい
負けてはなるか 私だってと頑張りすぎて筋肉痛になりました。
とほほ
3日坊主にならないよう無理をしないで続けようと思います。
昨年 同人の舟木さんからかつて出した詩集をいただきました。
すばらしい大先輩の詩集の中から比較的短くて心を惹かれた詩を選んで
こちらに紹介いたします
風
風は言葉を沢山もっている
なにかいいことを話しているのだろう
柿の言葉が頷いて
枝ごと上下に揺らいでいる
さらに高いところへ昇って
雲とけんかをしたようだ
雲が足早に逃げて行く
私には小さな便りを置いていった
その人のことはもういいのに
忘れさせてくれない
目覚め
目覚時計が鳴って目覚めた
よく眠っていたのだ
ひとを思っていることも忘れて
心が傷ついていたことも忘れて
屈辱の記憶が覚めてくる
同じだけの思いを私も与えているだろう
言葉を失ったまま
日常はさり気なく過ぎている
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
水たまり
私のなかを
降っては過ぎていった雨
人が避けて通るだけの
さみしい水たまりを残して
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
抱擁
黒を背景にして
光だけで
人の姿勢が写し出されている
赤外線写真なのだ
立ったまま
男と女が抱き合ってくちづけしている
ところらしい
場所も服装も顔立ちもわからない
赤や青い光の部分が混じりながら
おおむね黄色い光が全体の像を示している
男の顔の部分が赤い
女は肩から背中が赤くなっている
色は温度によって違う
高温のところが赤いのである
女が私であったら
どこが赤くなるだろうか
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
他にもたくさん素敵な詩がありました
さりげない描写のなかに自分が描かれ
舟木さんの冷めた孤独がにじんでいます
いつも冷静な舟木さんですが心の中に情熱も
秘めているんですね
だから詩が書けるのでしょう
2013-02-04 20:32
nice!(12)
コメント(8)
風の言葉、なんだかすこし
分かるような気がしますね
写真と詩のマッチングがいいですね
この詩を書かれた方が心の中に情熱を
秘めているというお話はやはり詩を書く人の
本質を現しているような気がしますね
素敵な詩です
by hoshinofune (2013-02-05 21:44)
hoshinofuneさん
ありがとうございます
下の2点の写真は個展で見かけた絵画です
絵画の方が詩にマッチするものがありますね
舟木さんは理系の方で薬剤師さんを
なされていました。
長いこと 燦の会の中心をになっています。
ホルマリン付けの子宮を描いた詩も
ありタイトルはおんな
視点が面白いです
by きよたん (2013-02-05 23:58)
絵も詩もとても感覚的です。
ある感性が介在してきます。
イマジネーションの世界でもあります。
ダイレクトに入ってくるものですね。
by 青の風画 (2013-02-06 13:50)
青の風画さん
ありがとうございます
絵画は美大生のものやギャラリーでの
展示からです
感覚的にわかるもの
言葉の力を超えるものがあるかもしれません
by きよたん (2013-02-09 09:51)
ジム通い、私も一時期行っていましたが、仕事が忙しくて行かなくなり、
しばらく会費だけを払い続けていました^^;。体を動かすのは良いコトですね。
by sakamono (2013-02-09 17:45)
ジム
それぞれ 目的が違うけど
楽しんでます。
プールで 友達とおしゃべりして
帰る人もいれば、体を鍛える人
それぞれです。^^
by iruka (2013-02-09 19:41)
こんばんは。
素敵な詩ですね~
言葉で語られるアートな世界を感じます。
写真も印象的です。
ジムですか~ 私も友人に誘われるのですが・・・
今のところウォーキングで頑張ろうと思っています^^
by タックン (2013-02-09 20:46)
sakamonoさん
忙しいと行けませんよね
私も仕事が忙しいのですっかり行けなく
なってしまったため辞めていました
入会金と会費が無料になるこの時期に
思い切って入りました
背筋を伸ばすのはとっても気持ちが
よいですね
irukaさん
ほんとにそれぞれですね
水の中もいいしマットの上もいいし
岩盤浴もあったまります
タックンさん
ありがとうございます
舟木さんの詩はなんども読み返しました
魅力的な詩です
有酸素運動はジムに行かなくても毎日
ウォーキングすれば十分かもしれませんね
自分を甘やかしてしまうのでしばらくは
ジムで頑張ります
by きよたん (2013-02-11 21:08)