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ガラスのささやき [エッセイ]


夏は硝子に逢いたくなる
硝子に氷を浮かべ冷たい天然のジュースを
喉に流し込みカランと言う音を耳元でならして
その囁きを聞く
なんともいえない清涼感が体を満たしていく

硝子は真っ赤に燃える炎の中で焼かれ、作られる
ものなのにその過程をまったく感じさせない
楚々としておさまっている
まるで情熱をおしころした淑女のようです


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