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山尾三省の詩 [詩]

春のちらし寿司
友人お手製のえびとかにと鮭といくらの豪華なお寿司です。
薄味がとてもおいしかったです。ありがとう

ちらし寿司.JPG

先日 詩人クラブの詩の学校に行きました
中原道夫さんの講座で 山尾三省さんのこと 印象に残ったので紹介してみようと思います。

知らない詩人でしたが中年過ぎから屋久島でずっと農業に生きた野人のような貧乏詩人
ずっと土と生きることを志し山の中で家族とともに山の生き物や自然と一体になり暮らした人
だったようです。

以下はネットから参考にしました。
■山尾三省(やまおさんせい)

1938年 東京・神田生まれ。 早稲田大学文学部西洋哲学科中退。
60年代後半、社会変革を志すコミューン活動「部族」に参加。
73年 インド、ネパールの聖地を1年間巡礼し、77年 家族とともに屋久島移住。
以後、屋久島からアニミズムやいのちの根源、自然と繋がる生き様を詩やエッセイにして、数々発表。
2001年8月、惜しまれながら胃がんにより62歳で死去。
そのメッセージは今も尚、世界中の人々の魂に響き続けている。

以下は彼が家族に残した遺言です。
そこには彼らしい大いなる視点と優しさが含まれていた。
要約すると、

1、神田川の水をきれいにすること。
2、自分たちの手に負えないエネルギー出力装置を無くすこと。
3、世界のすべての国が武力と戦争の永久放棄をすること。

特に2は預言のように感じますね
遺言というと、普通は残された家族にあてられるもの
しかし彼の遺言は、世界を愛し、安心して暮らせる社会をつくることが、
自分たちの子どもや家族を守ることにつながると訴えている。

特に東日本大震災以降、あたらしい生き方や場所を求めるひとたちに、
今までと違う価値観が芽生えて生きていこうとしているなら。
私も少し考えたいと思います。自然を大切にするという本当の意味を。

山尾三省さんの春らしい二編の詩を紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
お話

タチツボスミレの花がいっぱい咲いている道で
二歳になるすみれちゃんと お話をした

すみれちゃんはどこからきたの
スミレの花から きたの

じゃあ 海ちゃんは どこからきたの
海ちゃんは 海からきたの

じゃあ 赤ちゃんは(また次が生まれたのです)
どこからきたの
おかあさんの おなかから

じゃあ おかあさんは どこからきたの
おかあさんは はるみだから はるからきたの

みんな春からきたんだね


白木蓮

白木蓮が咲けば
わたくしも 咲く
このふしぎ

このふしぎを
あじわうためにこそ
わたくしはこの世に生まれてきたのだ

二月の こよない青い空に
白木蓮が咲けば
たしかに
たしかに わたくしも 咲いている

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みんな春から生まれた
お釈迦様もそうでしたね もう春なんですね

震災から5年 3月11日 福島県いわき市で迎えました
スーパーも駅も生活する人たちでいつもどおり。

この日父の命日でもありお墓参りに行ってきました。



※ 娘が関わっている吉祥寺にある LCI  http://lci-italia.com/
イタリアカルチャーセンターでのイタリア文化セミナーのお知らせです
他にもいろいろなイベントや講座をやっていますのでよろしければ。

IMG_0631.JPG


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コメント 13

ponnta1351

ほんわか心が温まる詩ですねですね。 初めて聞くお名前です。私と同じ年だったんですね。

ちらし寿司、美味しそう!!

by ponnta1351 (2016-03-12 14:26) 

きよたん


ponnta1351さん

宮沢賢治も農業に携わっていた作家ですが
三省さんの方がより人間臭い感じがします。
2度の結婚で8人の子供がいたそうです
子連れでインド巡礼の旅に行ったとか。
生きていればもう78歳ですね まだ生きられましたね
詩の中で春から生まれたってところが可愛いですよね

by きよたん (2016-03-12 21:26) 

ぼんぼちぼちぼち

部族にいた詩人さんなんでやすね。
ということは、国分寺のほんやら洞にも出入りしてたのかな?

ところで、きよたんさんの詩集の感想。
おさかなクリニックが ダントツに好きでやす。
シュールで意外性があって。
あっしにはとても発想できやせん。
by ぼんぼちぼちぼち (2016-03-13 13:30) 

きよたん

ぼんぼちぼちぼちさん

部族ぼんぼちぼちぼちさんはご存知でしたか?
私は初めて聞く言葉でした。
1970年代後半から屋久島の山の中に家族とともに暮らして
文明の利器とは離れた生活をしていたということです
ほんやら洞とも関係があったのかもしれません。
さかな町さかなクリックは携帯のテキストで出来上がった
作品です
だから他のものとは違った感じになっています。
詩集読んでいただき光栄です。

by きよたん (2016-03-13 20:21) 

moz

山尾三省さん、知りませんでしたが、自然を愛しみんなをひとを愛した詩人なんですね。春からみんな生まれたんだ ^^
コントロールできないものは使うな、その通りだと思います。
100%つて難しいけれどそれに近くなければ、リスクが大きいものは使わない方が良いです。SFではないけれど今はやりの人工知能なんかもそんな感じがします。 ^^;
お父様のご命日だったんですね。ぼくも父の墓参りに行かなけば。しばらく行けてないのです。
イタリア文化セミナー、娘に話してみますね。 ^^
by moz (2016-03-14 06:29) 

リュカ

今年はさすがに
イタリアに絡んだイベントも多いですよね^^
展覧会もそうだし♪
by リュカ (2016-03-14 10:25) 

きよたん

mozさん

丁寧なコメントありがとうございます。
地球がおかしな方向に進んでいるって
最近つくづく思うんです。
命日にお墓参りに行って心がすっきり
父は震災を知らずに亡くなって幸せだったかも
イタリア文化セミナー興味があればぜひ。
by きよたん (2016-03-14 16:58) 

きよたん

リュカさん

イタリアと日本国交150周年なんですって
展覧会も行きたいしローマにもまた行ってみたい
イタリア語も少し習おうかな
by きよたん (2016-03-14 17:00) 

えーちゃん

美味しそうなちらし寿司だね。
食べた~い(^^;
by えーちゃん (2016-03-14 17:03) 

きよたん

えーちゃんさん

そうでしょう
蟹が入っていて美味しいの 春はやっぱり
ちらし寿司ですよね
by きよたん (2016-03-14 17:27) 

suzuran6

帰りの通勤電車の中では、一枚目が身にしみます(((^^;)
気温さえ暖かく推移すれば、あと一週間も経つと近所の公園でも桜が咲きますね、金曜日は中学の卒業式です。
by suzuran6 (2016-03-16 18:56) 

タックン

心に残る詩ですね。
知らない詩人がまだまだいると思いました。
by タックン (2016-03-16 19:29) 

きよたん

suzuran6さん

お子さん中学卒業ですか
おめでとうございます。
一週間とは早い
小金井公園もそろそろ蕾が
で始めた頃かしら

タックンさん

私も知らなかったのですが
本は結構図書館にもありました。
彼の生き方を真似るのは難しいですが
優しそうな笑顔の人です
奥様がまだ屋久島で子供達のため図書館など
開かれているようです。
by きよたん (2016-03-16 21:51) 

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