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 [詩]


雪も溶けて3月はもうすぐです。






もしかしたら駅に滑りこんでくるのは春の匂い
それとも妖精

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ターミナル駅にひびく足音
どこへ急いでいるんだろう




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季節に匂いがあるなんて不思議です
春はどんな匂いだろう
カーディガンの優しい色

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駅をテーマに写真をまとめてみました。

早く春の散歩に行きたいなあ

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知らない貴女に出会う秋 [詩]


秋の足音が聞こえてきます。
秋の気配を感じに青梅の方まで足を延ばしました。

曼珠沙華.JPG

きのこはさくらファクトリーの工房前に飾ってあった作品です

きのこ.JPG

曼珠沙華の花が満開です。
赤い花が印象的です
かやぶき屋根のぎゃらりーわあすの前にも咲いていました
似合います。

わあす.JPG

わあす3JPG.JPG

今回の燦の合評会のテーマは本でした
秋にふさわしいテーマです。
難しいテーマで私はお手上げ
皆さん様々な本への思いで詩を書き上げてきました。

中でも評判が良かった安楽さんの持参した詩を紹介します。

本JPG.JPG



借りてきた料理の本を開く
「ひとり暮らしのおかずになるスープ」
頁の間に挟まれていた貸出票
うすっぺらな紙の個人情報には
本のタイトル 返却日 利用者の貸出ナンバー

遊ぶ脳みそ
海辺のカフカ
死を忘れた日本人
ぐっすり眠る5つの習慣

レシートほどの紙に印字された行間から
語りかけてくる親しみ
以前 わたしが借りたのではと思うほどに
もしかしたら
図書館の書棚をながめながら
すれ違っていたりして

日々の重なりに もう眩しい輝きはない
平穏ななかにも心弱って背を突かれ

今夜は「ひとり暮らしのおかずになるスープ」の中の一品
「かぼちゃとささみのチーズスープ」を丁寧につくろう
貸出票の知らない貴女に語りかけたりして


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かぼちゃとささみのチーズスープ どんな味がするのだろう
ほんのりとした甘みの優しいスープだと思う
秋が深まっていくと
一冊の本を持ってどこか旅に出たいと思うこのごろです。
何かに出会うために


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新緑 [詩]

新緑の美しい季節になりました
ひと雨ごとにあざやかな緑が私たちを癒してくれますね
雨の日は静かで音が地面に沈み込み少しほっとします。

町の中の小さなレストランの前にも鉢植えが。

フレンチJPG.JPG

川のそばの静かなギャラリーカフェ
カフェの下へ下りてゆくととても小さなお家がもうひとつ
手作りの展示室でしょうか

もうすっかり緑に覆われて木の香りがいっぱいです
深呼吸すると気持ちがいいです

名栗の杜1.JPG

名栗.JPG

四月ももう終わってしまいますね
GWは出かける用事が多くジムをさぼりがちです。GW明けにがんばらなくちゃ

四月の合評会での自作です。↓
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四月         

朝目覚めたら偏頭痛
桜のはなびらが細かくちぎれ
何もかも飛ばされていく

洗濯物もビニール袋も
ささやきながらふわふわ
遠くへ旅にでてしまった

畑の中は砂嵐
土管に隠れていた猫は
目覚めてみたら蛇に変身
尻尾がない

キャベツとセロリとニンジンを
ざっくり切ってミキサーへ
アベノミクスはしらないが
ミックスジュースの効果は抜群

空を撹拌するように
くるくるくるくる
うずまいて
大きな太陽が沈んでゆく

午後六時 
今夜のメインは鰆のソテー



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カレイドスコープ [詩]

寒い日が続いています。
大学入試本番の時期 受験生の方には風邪をひかずに乗り切ってほしいですね

私はなんとか三日坊主にならずにジムに通っています。
無理しない程度に汗を流すと体があたたまって寒さ知らずです。
体ものびきって気持ちいいです。夕食にちょっとだけビールを飲んじゃたりしますね

以前 菊池先生の詩の教室でご一緒して今も時々お会いしている田島さんがカレイドスコープ
というタイトルで短歌とエッセイを集めた本を出版しました。
田島さんは86才というご高齢にかかわらず、とっても若い感性でほほえましい短歌を書いて
楽しませてくれます。
理系の方なのでそれがまた作品に個性を与えています。
カレイドスコープというのは万華鏡という意味のようです
万華鏡のように多趣味でいろいろな世界を持っている田島さんです。

いくつか紹介します

スカイツリー.JPG

スカイツリー伸びゆきやまず他界なる引力圏に吸われゆくこと

パリの世紀末たそがれ東京の三丁目の夕日ああ共に還らざる日よ


立石駅.JPG

カップル.JPG


居眠れる女子学生を右肩に受けつつ電車降車駅過ぐ

ふともものぬくもりひそとうけとめてあさのらっしゅにゆられつつゆく


観覧車.JPG


観覧車、回転木馬 回想の遠き世界に廻りつづける


一人で淋しさの募る日は動物園の檻の中なる象を見にゆく


車.JPG


カーナビを無視して好きな道ゆけば修正指示出る執拗なまで

ナビよご免 今日はちょっぴり急ぐからあなたの知らない近道通る

掃除ロボわが足許に迫り来る粗大ゴミとぞ夢間違えるなよ


写真展青JPG.JPG


楷書と草書、文語と口語の差 キリンとサントリーの結婚破談

レミーマルタンかヘネシーXOか壜の形で決めたクリスマスイブ

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近づく春の中で [詩]

暖かい日が多くなってきました。
体を動かしたいと思ってジムに行く事にしました
何年も休んでいたので衰えを感じます
昼間行くとそこは元気で背筋のピンとした高齢者の
世界でしたが私よりずっと体が柔らかい
負けてはなるか 私だってと頑張りすぎて筋肉痛になりました。
とほほ
3日坊主にならないよう無理をしないで続けようと思います。

昨年 同人の舟木さんからかつて出した詩集をいただきました。
すばらしい大先輩の詩集の中から比較的短くて心を惹かれた詩を選んで
こちらに紹介いたします

木々.JPG



風は言葉を沢山もっている
なにかいいことを話しているのだろう
柿の言葉が頷いて
枝ごと上下に揺らいでいる

さらに高いところへ昇って
雲とけんかをしたようだ
雲が足早に逃げて行く

私には小さな便りを置いていった
その人のことはもういいのに
忘れさせてくれない

目覚め.JPG

目覚め

目覚時計が鳴って目覚めた
よく眠っていたのだ
ひとを思っていることも忘れて
心が傷ついていたことも忘れて

屈辱の記憶が覚めてくる
同じだけの思いを私も与えているだろう
言葉を失ったまま
日常はさり気なく過ぎている

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水たまり

私のなかを
降っては過ぎていった雨
人が避けて通るだけの
さみしい水たまりを残して
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男と女.JPG

抱擁

黒を背景にして
光だけで
人の姿勢が写し出されている
赤外線写真なのだ

立ったまま
男と女が抱き合ってくちづけしている
ところらしい
場所も服装も顔立ちもわからない

赤や青い光の部分が混じりながら
おおむね黄色い光が全体の像を示している
男の顔の部分が赤い
女は肩から背中が赤くなっている

色は温度によって違う
高温のところが赤いのである
女が私であったら
どこが赤くなるだろうか


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他にもたくさん素敵な詩がありました
さりげない描写のなかに自分が描かれ
舟木さんの冷めた孤独がにじんでいます
いつも冷静な舟木さんですが心の中に情熱も
秘めているんですね
だから詩が書けるのでしょう



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メリークリスマス [詩]

今日はクリスマスイブですね。

12月はあちこちでイルミネーションに出会います
寒い空気がふんわりと暖かくなりますね。
私の住む町のタワーもしっかりクリスマスの赤と緑の灯りで
頑張っています。スカイツリーに負けていません(笑)

田無タワー.jpg


原宿表参道ヒルズではウォルトディズニーの生誕110周年の
イルミネーション特集を実施中です。
白雪姫と王子様がシルエットになってきれいでした。

クリスマス3.JPG

クリスマス②.JPG

クリスマス6.JPG


クリスマスリースやサンタさんたちの手作りの作品です
こちらは東久留米市内の公民館で撮影させていただきました。

かわいらしいサンタさんの家族です。

クリスマス4.JPG


クリスマス7.JPG


こうして華やかな12月ももうすぐ終わってしまいますね
今年もあと少し 早いですね


12月  ☆ メリークリスマス ☆
クリスマス1.JPG

黄金の光を放っていた銀杏の木が
葉をすっかり落とした
私の目の中に残る余韻

商店街はクリスマスセール中

時計屋の時計は
チクタク音を立てながら
すべて違う時刻を指している

喫茶店のカフェラテに描かれた
トナカイの絵柄がふわっと
口の中で溶けてゆく

八百屋には旬の野菜
真っ白で柔らかそうな大根
柚子も一緒に買おう

ブティックに飾られた
50%オフの赤いセーターは
燃える炎の色のように明るい

女子高生が集団で歩いてくる
首にマフラーをぐるぐる巻いて
足は素足

今日は小春日和






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ホントの話 [詩]

一番好きな12月 華やかで特別の月 私の誕生月です。
昨日またひとつ年を取りました。
母に私の生まれた曜日は?ときいたら13日だから金曜でしょう
と不吉な事を。
え〜そんなはずない と調べたら月曜でした。
西洋占星術では生まれた時間も分かるといいようです。

12月はなぜかロマンチックな事考えちゃいますね

テーマ 嘘 というお題で提出した詩です
最近 詩もあそびが多くなってしまいましたが派遣社員のクロちゃん(愛称)
といっしょに職場を去ったので冗談ですが星へ駆け落ちするつもりで書いた詩です
クロちゃんに渡したら苦笑していました。
次回は真面目に書きます。

京都に行ってきました。詩仙堂で雪にあいました。よかったですよ。
古いカフェをたくさんめぐってきました。青の風画さんが個展を開いた
中井の前も通りましたよ。京都はいいところですね。おいしいもの
素敵なものがたくさんありました。


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ホントの話

河原で紫の石を拾った

だからね
クロちゃん
船であの星へ行こうね
約束どおり

リュックには何をつめた?
よく眠るための
ふわふわの枕
そして
神様の交通安全のお守り
それだけ

雨天欠航だよ
未練はないよね
おおきな川をわたるけど
振り返ってはいけないよ
悪魔に捕まえられるからね

これからは
のほほんと生きよう
のほほんと生きようね

月は三日月
笑ったような口の形で
明かりは少しオレンジ色で

翌朝
縁側で白と黒の猫
ひなたぼっこ
 しあわせ
 
 

 
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深夜25時 [詩]

すでに季節は冬へ移行しようとしていますね
不安定な陽気が続きますが風邪等ひいていませんか?

先月のテーマは『終』ということで一編詩を書きましたので
ここに紹介いたします。

書いたのは夏の終わりだったのにもう秋も終わりになってしまいました。

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深夜25時                  


猫探しています 
不明日8月8日 深夜25時
チャーリーと呼ぶとよってきます
種類は茶色っぽいグレーのアビシニアン
横座りしたその写真は一番いいポーズ
人なつこい猫と書いてある

猫だって
生まれ変わりたいときがある

真夜中の扉を抜けて
すいっとね
ウェスタン帽かぶったりして
おまけに馬にまたがったりして

よその町で苦労したとしても
もっと冒険したかった

里親探しています
雑種のキジトラ

生まれた日9月9日
名前はまだありません

やすらぎの小径に
見つけたちらし
夏の終わり


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中央線的カフェ [詩]

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第一章  石だけが知っている

そこには時間がなく
ただ時計に似たものが時を刻まずに
積み上げた石を閉じ込めていた

遠いところで誰かの話声が聞こえている

波のように静かに流れる
青く澄んだ空のように
地球のように

窓の外を中央線が走って行くのが見える

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第2章  灯脈

灯りの来る道
てのひらを照らす
静脈が赤い線となって流れてゆくのが
見える
鳥かご揺れて中には小鳥のたましいだけが
心細げに震えている



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第3章  文字は模様

本は読むためだけにあるんじゃなくって。。

甘い香りがしてスイーツのように美味しい本もあれば
何も食べたくなくなるくらい、息苦しい本もある
持って歩きたいほど洒落ていてかっこいい本もある

何も書いていない真っ白い本を昔買った
天使が夜中にほほえんでくれるような
そんな本

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第4章  恋するカフェ

恋はいつでも本の中
中央線のブックカフェ  ロクジゲン
ただいま 営業中




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お地蔵さん [詩]

寒い日が続きます。

歩いていてふと見ているものにも気持ちが投影されていきます。

人間のおごりに天が怒っている
そしてお地蔵さんの目までが悲しく見えてくる

明日が大丈夫なんて誰にも言えない時代だから

でもあきらめないで現実を見つめて行きたいですね
受け身ではなく 行動するときです
それがほんとうの絆だと思うのです

お地蔵さんの詩は燦の同人 舟木さんのものですが
よくわかる詩でしたので合評に出たものをそのまま紹介します。

IMGP2777.JPG

「夏の暮れ」

石段を上がり
林の中の山道に入っていく
時おり
黄色くなった葉が舞い降りてくる
樹の下にぽつんと一体の
地蔵さま

思わず屈んで合掌すると
地蔵さまは伏せていた目を開けて
わたしを見る
悲しそうな目だ
救えないという目だ

高原の一隅に立っていても
世情が見えているらしい
外からも内からも
崩れてゆく日本のさまが
右手の錫杖をちょっと振って
地蔵さまは再び目を伏せた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
お地蔵さんは身近なところにある
日本人にとって心のよりどころのようなものです
道ばたでお地蔵さんに出会うとおもわず手をあわせます



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